2020-09-20から1日間の記事一覧

『冬の花火』太宰治

太宰が描いた戯曲。 人間の廃れた精神を、季節外れで誰からも観られることのない、寂しく灯る冬の花火になぞらえて描かれた作品。 ストーリー 夫の消息が不明の数枝が娘の睦子を連れ、実家へ帰る。数枝の奔放さに呆れた父が彼女へ叱責する。が、数枝も引かな…

『メリイクリスマス』太宰治

ストーリー 笠井が舞い戻ってきた東京は、何も変わっていなかった。その東京で一人の娘と再会する。笠井はその娘の母親と親交(唯一の人と称するほどだった)があり、その人を回想しながら彼女と話す。が、彼女に母親の話をすると、なぜか元気無げな様子だ。…