昆虫の雄雌 実存の違いとはなんだろうか。

博物館に1人で行った時の考察。

・カブトムシ クワガタが雄雌で全く姿が違う。

雄は、雌と比べ頭部が発達しており、強靭な顎を持っている。そして、種によって顎の形が詳細に見ると違っているように、多様な変化をしている。しかし、雌は体格が小さく、強靭な顎を持っているわけではない。どの種も、色や模様は違えど、同じような小さい顎、同じような頭部胸部を持っている。

雄、雌でこんなにも体格が違うのは何故なのだろうか…。

 


セミたちの観察

同じ種でも、雄雌で大分身体の形状が違う。

どちらが雄で、どちらが雌なのかわからないため、雄の特徴、雌の特徴として記述することは出来ないが、一方の身体は、腹部が丸くなっているのに対し、もう一方は腹部の先端が鋭く尖っている。まるで、スズメバチの針のようだ。

 


ニホンジカの観察

驚いた。同じニホンジカという名を持ちながら、生息環境によって大きく体型が違う。

例えば、屋久島のニホンジカは他の同種と比べ、身体がとても小さく、角は弱々しい。対して、北海道のニホンジカは、身体が大きい。また、角は猛々しい。

⭐︎ベルグマンの法則

同じ種に属する恒温脊椎動物では、一般に環境の温度が低下するに従い、大型化する傾向が見られる。これは、大型化に伴って体表面積に対する体積の増加率が高くなり、体温維持の効率が良くなるためである。

その一方で、温暖な地域に生息する個体群では、小型化することによって体温の放散が容易になる。と説明されている。

この現象は、発見者のカール・ベルグマンの名を取り、「ベルグマンの法則」と呼ばれている。

※シカの体のサイズの変異

ニホンジカは、北の地域集団ほど大型で南の集団ほど小型化する傾向にあるため、ヤクシカ、ホンシュウジカ、エゾシカなど、多数の呼び名がある。しかしこれらは、それぞれの生息環境や気候に合わせた大きさを持つ、同種内の変異であると考えられる。かつては亜種として分類されたが、最近の研究では、これらを明確に類別することはできないことがわかっている。

 


・「島の規則」という現象

日本産イノシシは、九州本土以北の大型種イノシシと、南西諸島の小型種リュウキュウイノシシの二種に分類されていた。しかし、現在では、生息環境の違いによって大きさが異なっていることがわかっており、大陸産イノシシの亜種として扱われている。

気温の違いだけでなく、島嶼の哺乳類では、大型獣が小型化し、逆に小型のネズミなどでは大型化する傾向が見られる。

 


積雪が多い地域に生息する、ノウサギ(被食生物)、テン(捕食生物)の観察

冬の姿、夏の姿で全く違う。

冬の姿は、色彩の薄い(白い)毛を纏っている。対して、夏の姿は、茶色の毛を纏う。

近くにいた少女が、土に紛れるためにこの色になった。と推測していたが、その通りかなと思った。

展示物の説明文にて、「捕食者と被食者の双方にとって効果的な隠蔽色として機能している」と書かれている。

 


関東ローム層

主に富士山からの火山灰によって関東地域に形成された、厚いローム層。

弱酸性のため、動物骨は消失してしまっているが、石器や炉跡などの手がかりが残されている。

⭐︎なぜ、日本という島国に、渡来した現生人類(ホモ・サピエンス)がいるのか。

日本列島に人が明確に存在するとわかるのは、4万〜3万5000年前。この時の大陸の様子はどうなっているのか。

もし、海に大陸を隔てられているのならば、海を渡って日本列島に来たことになる。

僕は彼らに海を渡る技術があったとは思えないのだが…

 


縄文人の特徴

一万年以上にも及ぶ縄文時代

彼らは、狩猟と採集に依存する暮らしを営んでいた。長期間にわたり、この生活を営むことが出来たのは、彼らが自然を損なうことなく、巧みに利用していたからである。

縄文人は自然調和型

彼らは、季節によって異なる食料を採集し、さまざまな仕事に従事し、自然の恵みを効率よく取り入れた生活スタイルを持っていた。

縄文人は耳飾りを残している。

この耳飾りは、女性男性関係無く装着されていたのだろうか。耳飾りは何を象徴していたのだろうか。

 


弥生人の特徴

2900〜2500年前、大陸から水田稲作と金属器の文化とを持った人々が北九州と本州西部に渡来し始め、縄文人の子孫と混血しながら、ゆっくりと列島辺縁部に広がっていった。これこそが、日本人形成における、最大のイベントと言える。

→日本における最初の原始的な国家の成立

渡来人によって、日本に金属器と水田稲作とが伝わる。

稲作により、貯蔵ができる米という食料を確保したことにより、財産という概念が発生、それを獲得、防衛するために国家という組織が作られたと僕は考える…

金属器が同時期に伝わったことにより、より争いに「クニ」が巻き込まれていく可能性も増えたことだろう…

 


日本列島の素顔

屋久

1914年に九州の屋久島から切り出された。

空洞を除く年輪を数えると1450年ほど、樹齢は1600年となる。

スギの天然林があり、樹齢1000年以上のものをヤクスギと呼ぶ。

スギはヒノキ科に属する常緑針葉樹。

・オオセンチコガネ

北海道産、宮城県産、滋賀県産、奈良県産、高知県産、熊本県産、宮城県土井岬産、屋久島産と全て甲羅の光沢の色が違う…

地域ごとに違う色鮮やかなさまざまな姿を見せる昆虫オオセンチコガネ…とても心が惹かれた。

マイマイカブリ

タツムリを食す虫…

全体的に細長く、先端はさらに細い。

万年筆を彷彿とさせる。顔を近づけて展示物のマイマイカブリを見る。とっても気持ち悪い(笑)

?この昆虫は何故、カタツムリという虫を捕食するのだろうか。カタツムリは殻があって捕食するには面倒なはずだが…。

ヒラタクワガタって要指定外来種らしい…

・ヒサマツミドリシジミ、キリシマミドリシジミ

羽の光沢がとても綺麗な蝶だ。

鱗粉というのだろうか、粉末が羽に付着し、その蝶の羽を鮮やかにしているような気がする。まるで、厚化粧をしたとき、粉が少し多くついていると感じさせるような羽の鱗粉だが、鮮やかなため、気にならない。

とても美しい。

シジミという蝶(?)の種がとても美しい…

何かを魅惑しているような、妖艶な羽…。

鱗粉が光を反射し、僕の目に淡く儚い光を見せる…すごい。